僕の考えた「エヴァンゲリオン」実写版最終回
特に書くことないわー。
大掃除したら「エヴァンゲリオン」のビデオがいっぱい出てきたので
ちょろりと観た。面白かった。
いろいろ当時は物議を醸したものだが、老いも若きも男も女もアニメごときを
なんであんなに熱心に真顔で語ってたものなのか。いまとなってはよく解らん。
とりあえず終わり方がオイラの好みじゃないので勝手に考えた。実写で。
配役
碇シンジ:鈴木杏/草刈正雄
綾波レイ:栗山千明
アスカ:奈良沙緒理
葛城ミサト:天海祐希
碇ゲンドウ:寺尾聡(もしくは水谷豊)
冬月コウゾウ:デヴィッド・キャラダイン
赤木リツコ:中島みゆき
キール議長:大滝秀治
監督:深作欣二(故人)
ゲンドウが開発した「使徒細胞」を組み込まれた巨大綾波レイがついに覚醒。
ネルフ本部を襲った量産型エヴァを次々に捕食。
戦略自衛隊のN2爆撃により燃え盛る第三新東京市。
綾波が求めるはシンジのエヴァンゲリオン。
そして。
紅蓮の炎のなかに現れる初号機。全身にサンスクリットとヘブライ語の呪術文字。
手には巨大な日本刀。
「父、ゲンドウの執念、此れほどのものとは。
斯様な世界を望まれておったとは情けなや父上。
もはや父とは呼びますまい・・・。」
戦自の襲撃で片目を潰したシンジが呟く。
「参れシンジ。己の魂を食らい、人類補完計画みごと完遂させようぞ。」
綾波と融合したゲンドウの意思が語りかける。
炎熱地獄の中を、ニ体の巨人が激突する。
「仏に会うては仏を斬り。魔物に会うては魔物を斬る。」
初号機の巨大な刀が綾波の首をはね飛ばす。
舞い飛んだ首が高らかに笑う。
「もはやこれまで。ならばこのレイの魂をもって人類補完計画を成し遂げようぞ!!
ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
閃光が走り、人々は次々とその姿を崩壊させて十字架の燐光と化していく。
伝播する人類融合の衝撃。
人類は急速にその姿を変えていく。
シンジはネルフ本部上空に巨大なATフィールドを展張させる。
自分の知る人達だけでも、この「祝福の災厄」から守ろうとした。
サードインパクト。その終焉とともに、シンジは懐かしい人々を残し消息を絶つ。
そして人類は、ATフィールド下にいた863名を残して、その姿を消した。
そして幾年月が流れ去り。
チベット。エヴァンゲリオン初号機の残骸がラマ教寺院に墜落している。
灼熱の砂漠の陽炎のなか、ひとりの青年が歩いている。
プラグスーツの上から、ボロボロの布切れを纏い、伸びた髪の間から覗く眼を
生への執念でギラつかせながら。
「生きて帰れぬ砂漠」の回廊を、ただひたすら帰還する男。碇シンジ。
「どこに帰ろうというの?」
綾波レイの幻がシンジに語りかける。
「ネルフ本部に。みんなが待っている。僕が帰るのを待ってるんだ。」
第三新東京市。N2爆雷で出来た湖のほとりに立つミサト。
自分達の他の人類が絶滅した世界で、ネルフ本部をまっすぐに目指す人影を見つける。
ミサトが声をかける。「おかえりなさい。シンジくん。」
歓喜とともに出迎えるネルフ本部の生存者たち。
碇シンジ、第三新東京市に帰還。
彼はただ一言、「ただいま」と言った。
エンディング:「ユー・アー・ラブ」/ジャニス・イアン
深作監督は偉大。