適者生存:PRIDE29

さいたまのスーパーなアリーナで観戦。

第一試合から第六試合までは1Rで決着の連続秒殺劇場。
マリオ・スペーヒーは御大の貫禄勝利、ファブリシオ・ヴェウドゥムトム・エリクソン
大人げない殺法を制し勝利。



第三試合、遂にぼくたちわたしたちのイゴール・ボブチャンチンが帰って来た!!!!!!!!
紅い眼鏡」のメインテーマと共に入場したボブチャンチン、ミドル級に転向し人相が変わる
ほどに肉が落ちていた。
しかしてハードなロシアンフックは健在、パンクラス高橋義生を秒殺シマース。というか秒殺した。
ウクライナ・ハリコフが生み出した冷徹な拳。再び北の最終兵器が稼動した。


第六試合、準戦時体勢国家大韓民国の英雄チェ・ム・ベと、PRIDEファイターたちに
「人殺し」と怖れられる、現役ソヴィエト空挺スペツナズセルゲイ・ハリトーノフが運命の激突。
いまなお戦火を抱えるロシア。
38°線で北韓と対峙する韓国。
リアルな戦時の中に生きる二人の兵士という視点でクローズアップされた一戦。
生存を賭けた、激しく壮絶な「スネークイーター作戦」。
そして生き残ったのは、同志セルゲイ・ハリトーノフ
ム・ベ様、健闘するも容赦なき赤軍レイドヴィキの遺伝子になす術がなかった。
じっくりグラウンドに持ち込む前にセルゲイによって「ニュートラル」状態に。



休憩を挟み第七試合、孤高の天才田村潔司が未だ見ぬアゼルバイジャンレスリングの猛者、
アリエフ・マックモドと対戦。
マックモド、その見た目にとても期待したが、不可解なムーブの末、田村さんに飛びかかった
挙げ句カウンターで金的に「ノブも悶絶キック」がヒット。試合中断。
試合再開するも途中でどうにも辛くなったか、セコンドがタオル投入。
マックモド、なんかよく解らん人だった。もっと落ちつけよ。
怒ってリングをあとにした田村さんに、Uインターからの宿命、桜庭戦をサクさん自身が
投げ掛けて試合にオチを付けた。



第八、第九試合は判定。決め手に欠く攻防続く。なんか知らんがこの辺で疲れたのか眠かった。



第十試合、ミルコ・クロコップvsマーク・コールマン
充実余裕のミルコ、男の意地を賭けるコールマン。
試合前のミルコの映像には、人類が決して馴染んではならない、お馴染みの光景。
クロアチアの戦争で多くの死に接した幼き戦争経験者であったミルコ。
いまでも彼の紹介映像から戦争の爪痕が消える事はない。


コールマン、果敢にミルコへタックルを仕掛けるも全てかわされる。ガードの落ちたコールマン
に、ハイキックを繰り出す事もなくミルコ勝利。



「PRIDE29」、実に濃密豪華な内容の大会だった。面白かった。


ワンフェスに遊びに行ってたZEKE経由で、つるまる様からチョコレートとエマたんを頂いた。有難う御座いました―。エマチョコ。




「PRIDE29」大会パンフレット裏表紙。
メタルギアソリッド3:スネークイーター」仕様。
大会テーマは「サバイバル」。