「黒く塗らないか?」

クリスチャン・ベイルガンカタバットマンを観に行ったった。
珍しいエンドタイトル方式の本作は、挨拶代わりに蝙蝠でもって造ったバットマークを冒頭に飾る。
ノンリーサルな精神の元、アクションは控えめ。軽快痛快さを切り捨てて、とにかく重厚な
クリスチャン・ベイルの心情芝居で魅せる。
ベイル、ストーリーが展開するにつれ、グラマトン・クラリックな顔に。
あの顔こそが孤高を極めた男の表情なんだろう。
摩天楼に佇むベイル・バットマンはアーバンスタイリッシュ。
アーバンといえばゴッサムシティの描写も、リアルと嘘を適度にミックスした都市に仕上がっていた。



オイラ的にベイルと執事との遣り取りが好き。執事が見せる家族的な忠義が、孤独な
ヒーロー、クリスチャン・ベイルにとって最大の救いとなっている。



ケン・ワタナベは割りとどうでも良い役ドコロだった。
不思議なワタナベ語はもっとワンポイント的に使えば良かったかも。ちょっと冗長に使い過ぎた。


今回のバットモービルは注目の殺人マシーン。オモチャ屋で見た時には、とてもバットマン
乗り物には見えなかった。全身装甲板のアルティメットウォーマシーン。
テストフィールドを疾走するデザート迷彩のバットモービルは壮絶にカッコ良かった。
こうなったらオモチャ買うぜよ。



本作サントラ、なんとなく「ブラックレイン」みたい、と思ってたら音楽はハンス・ジマーだった。