事件はリアルタイムで進行している。

早朝。
6:45 久々に朝っぱらからアジトを出る。
8:30 東京ビッグサイトにてZEKEと会合、会場へ入場。
本日は拙作オフセット既刊と、触手系エロ漫画総集編コピー誌を用意。
紙魚子VSトリフィド漫画は近年稀に見るお気に入り作なのでもうしばらく売りたいトコロだが、
そろそろ限界かもしらん。
ちょろりと描きかけのキャミィ漫画も巻頭に収録。ちょっぴり「24」ネタ含有。
何故か半田先生に「キーファー本」と値札に書かれてしまう。
本編中にジャック・バウアーはビタ一文出てこない。


開場前。
Don先生のテリトリーでだらだら。
Don先生スペース後ろのサークルさんの看板には、欲望の終着駅的かつ世紀末的な
タイトルが踊っていて絶句する。


さらにZEKEに見せてもらった「加山雄三のブラックジャック」のOPにもっと絶句する。
「この世に果たしてロマンはあるか。人生を彩る愛はあるか」。
ゴイス!加山雄三のブラック大将!!!!



だらだらしてたらカリスマ作家・S田健一先生がDon先生をお訪ねに。
この二人の手で、いままで何人の人間が銃殺されてきたのだろうと思うと戦慄。
銃撃コミック界、二本の牙が目の前にて会す。



10:00 開場。怒涛の人波。無様で無神経な人間模様を見るには不自由しなかった。
完全な趣味の世界なれど、ここまで人間が無粋な世界もない。
粋でない趣味人が殺到するこのオタク界隈、珍妙なモノが見たい世間様には丁度良い見世物よ。
そんな状況にオタク自身が開き直っているもんだから吐き気がする。
誰も彼もが粋を捨てた消費者に成り下がり熱を感じる事が出来ない。
ピークを迎えた感のあるオタク業界だけど、まだまだ未熟な世界。これからよ。
粋を愉しむ余裕が持てれば、この世界はもっともっと愉しくなるはず。




会場内をぶらぶら見物。カタログチェックはしていないので適当にうろうろ。
エッチなエマ本やらブルーソネット本やらランチ様本やらが手に入れば、と思っていたが
なかなかにそんな本はビタ一文見当たらなかった。
こんだけサークル様がいても、個人の趣味にマッチするものってのはなかなか無いモノ。
自分で造るほか無し。



Don先生テリトリーの至近に「爆乳フルネルソン」:黒眼龍先生のスペース。
新刊購入。なんたるエロティクスさ。
有色美女に近親相姦で見せる、女が悶える快楽の業の終着駅。
毎度の事ながら見事な女マエストロ振り。



「御祝堂」:セリオ師匠・岩崎先生をお訪ね。新刊風香を頂きました。有難う御座います。
肉感溢れる風香が純情に乱れる様がナチュラル。
まるで日常会話のようなセックスを素敵に魅せる。
日常の中に溶け込むエロスを抽出するテクニック、殊更風香という平凡で日常的な
女の子を見せるには重要な技術。ここに岩崎先生のマエストロ振りが発揮されている。


岩崎先生のスペース前通路はゴイスな人波だったので、マイケル・マンの「コラテラル
デジタルビデオ撮りの夜景をちょろり称え合って退散。
もう少し落ち着いていれば「24」のお話なども出来たのだが。




格闘家サークル「神風STYLE」:トリイ先生から新刊をITADAKIました。
有難う御座いますです。
今回はちょっとエッチな感じの御本が目白押し。
先生はエッチなモノを描くにしても性欲を全面に押し出さず、そこはかとなく
ソフトフォーカスの掛かったようなエロスを表現される。いうなれば「デヴィット・ハミルトンエロス」。
時代はセイヴァーの剃毛。金髪のアンダーヘアーを大掃除すれば、そこには艶かしくピンク色に
染まったスリットが。これがロマン。ロマンポルシェ。


しばし雑談。21世紀のコミケ会場でトリイ先生にジョン・バダムの映画を薦めるのは
今思うとどうかと思ったりして反省。



非情の女豹・橘れみ様の女殺し屋本購入。以前眼鏡時空で聞いた話ではM14のコスプレ教則本
を出すとの事だったが、ちょっと感じの違った内容。
全身ラバースーツのゴイスな女豹振り。特に脚が素敵過ぎる。いつもながらこのにょっきり伸びた
おみ足が素晴らしい。この女豹振りにはDon先生も絶賛。
いつかれみ様でフォックス66のコスプレ本なんか出せたらと思うが、きっとそれは浜田省吾
歌みたいな夢の話よ。
ああもう、れみ様にセーラー服でAKをロシア式コンバットリロードさせたいわい。




「田舎工房」さんでエマ本をこっそり購入。
今回描かせて頂いたエマ漫画、下敷きは「ミスタノーボディ」。
冒頭、エマが眼鏡をかけるシーンは、同作中最も好きなヘンリー・フォンダワイルドバンチ
150人相手にする際に眼鏡をかけるシーンを再現。
エマ自身は「マーヴェリック」のジョディ・フォスターを意識して描いたり。


シャーリーがテレンス・ヒルのポジションにキャスティングされている。
あの台詞は是非言わせたかった。



それにしてもオイラって漫画が下手だね。
他の作家先生による作品の中にポツンとあると殊更際立って恥ずかしい。
というかオイラ自身が漫画の描き方をどうもいまいち解っていないのがよく判った。これも勉強よ。


同巻には憧れのエマ作家女史・夜天月先生の御作も収録。



あとはぶらぶらと、目に付いた素敵本を何冊か購入。
友美イチロウ先生の巨乳本はいつみてもゴイス。
さらにこの先生のゴイスなトコロは、エロ同人誌に岡田あ〜みんネタをうっかり挿入してるトコロ。
いったい何人の人間が「ばっ、番長グループ!! バ〜ン」が判るんだろうか?



素敵なビキニのラフィール本やら個性的な肉感で魅せる南原ちずる本やらをぼちぼち。



今気がついたが、Don先生から頂いた素敵コブラ会本がどこにも見当たらん。
コブラ会総長が萌え悶えるエクストリームにしてアルティメットなランブルローズポルノ。
折角頂いたモノを失すとはなんたる不敬。なんたる不始末か。



そんな大変な不敬を働いていたとは露知らず、買い物見物後はDon先生テリトリーで
だらだら雑談。なにかにつけ「姉歯」を連呼。時代は姉歯
ぼーっとしてたら、いきなりDon先生にぺらぺらなコピー誌を突き付けて「100円です!」
と叫ぶ女出現。どういう事なのかすぐには理解できなかったが、どうやら「このコピー誌を
100円で買え」という事らしい。当然Don先生もオイラも、この女とは一切面識がなかった。
さすがに温厚なDon先生も、このイカレポンチキに成田三樹夫のような仕草で「帰んな」と
一蹴。
それにしてもこんな事ってあるもんなんだろうか。オタクの常識人間性ってこんなモノなのか?
こんなザマの人間を見るにつけ心底ガッカリだ。
恥知らずで無神経で無様な人間はオタク如何に関わらず外出歩くなよ。



この件を半田先生に言いふらす為、拙作委託スペースへ移動。
委託スペースでは久々にフエタロ師匠とお会いする事が出来た。
ゴキゲンなアイテムをいろいろ見してもらったり。



スペース前のゴイスな人波を眺めてたら、お洒落な色眼鏡に禁煙パイプを咥えた
デトロイトのチンピラみたいなお客さんが拙作コピー誌を購入。
その人が口を開くまで、カリスマキャメラマンカワさんだとはビタ一文気がつかなかった。
普段は「タマ姉!!タマ姉!!結婚!!結婚!!」と、でっかい上に病的で、猥褻かつ憎悪に
満ちた寝言をお聞かせ下さる、「秋葉原エミネム」の名を馳せるカリスマギャングスタ
ラッパー・カワさんだけど、「今日はチョイ悪で」と、ニヒルな台詞もビシっと決まる
お洒落カリスマ振り。カリスマ度的には「黒のカリスマ蝶野正洋」を圧倒的に凌駕。
こんなお洒落カワさんにかかればコスプレイヤー美少女たちも妊娠は必至。
来年、カワさんの腕には産まれてきた娘の肖像タトゥーが彫られている事間違いなし。



「あなたなら行けるわ」(「8マイル」。観てない。)
行き先さえ間違えなければ本当に良い人なんだが。
デトロイトに行く!」と言ってミシシッピーの方へ驀進してしまうような人。
ちなみにオイラ、ミシシッピー州が合衆国の何処にあるのかを知らない。




16:00 終了、撤収。
Don先生・半田先生・造形師匠・ZEKE、そしてオイラのご一行様、池袋まで後退。
セックス犯罪の坩堝のこの街にて秘密会合。
「三島」「亡国」「少年時代の貴花田」など、社会の暗部に鋭くメスを入れる社会派議論が白熱。
ビールを3杯ほど呑んだら、すんごく眠くなった。
眠くなった頭で宴が終盤なのにも関わらず石狩鍋などのへヴィーな注文を繰り返した挙げ句そのまま寝たり。
どっか具合でも悪いんだろうか。


なにはともあれ本日も愉しい一日が過ごせました。
皆様お疲れ様です。


本日拙作をお買い上げの皆様、本当に有難う御座いました。