『ブラックラグーン』

未明。
テレビを点けたら、巷で評判のテレビまんが版『ブラックラグーン』放送中。
ぼんやり眺める。


アニメイション制作には『力の配分』というモノがある。
制作期間や予算的な問題その他諸々によって、作品全体に100%のクオリティを全力投球
する事はまず出来ない。


肝心なのは、その作品の『見せ場』において、いかに制作スタジオが持てる技術を総動員して
全力投球ができるか、という点である。


『見せ場』を魅せる。最大のクオリティを発揮すべきこのポイントにおいて、今放送回は
正直失敗している。



オイラにとって、『ブラックラグーン』とは「痛快な銃撃活劇」である。
その痛快であるべき最大の見せ場、『銃撃戦』がまったく面白くない。
致命的である。


制作スタジオにガンアクションを魅せる技術が無いのか、魅せる予算が無いのか、枚数が足りて無いのか、
はたまたガンアクションになんの思い入れも無いのかやる気が無いのか、
テレビ放映上『銃撃戦を激しく描写してはならない』といった制約でもあるのか、
とにかく全力を投球すべき銃撃シーンから全力で逃げている。


たまたまオイラが観た回そのものが『力の抜きドコロ』で、他のエピソードは全力投球のゴイスな
大銃撃戦を魅せている、という事もあるやもしれん。
が、本日の体たらくを観る限り、オイラがテレビまんが版『ブラックラグーン』を観る事は
もう二度と無いだろう。




これがテレビまんがの限界なのかもしらん。