レフトアローン

だろーん。
最近、まるで絵を描かなくなった。
どうでもいいわ。

昼
中古ビデオ屋巡り。
ロヴェルト・デュエ・ニールォ×アル・パテュイーニョの
『ヒート』ＤＶＤ発見。うれし購入。

一山いくらの投げ売りビデオで
『キャバレー』『ティコ・ムーン』購入。

店員に、最近『バトルランナー』ってどんな具合よと
尋ねたらばまったく見かけなくなったという。
入れ替わり立ち替わりの激しい中古流通、
誰かがせき止めとる。

部屋でだろりと『キャバレー』を眺める。

ハードボイルドに憧れて造った映画、といった感じか。

男前・鹿賀丈史がＭＧＣガヴァメントを撃つ。
射撃後、グリップセフティを右手で握り込んで
左手でハンマーを戻すアクション。

イラコバ先生の鉄砲画集ではこの映画での鹿賀丈史の
ハードボイルドスタイルをアラン・ドロンの
『サムライ』風と評してるが、
『ビッグガン』なる映画でアラン・ドロンは片手で
ガヴァメントのハンマーを戻している。

どちらも観た事ないんで知らんが。

ネットを眺め回すと、アラン・ドロンには
インドシナ戦争に参加した経歴があり、
銃器にはかなり精通してたそうな。

クライマックス、俳優陣が無駄に豪華。
あまりに豪華過ぎて本当に無駄だと思った。
描写もハードボイルドというよりファンタジー。
流れもテンションも唐突過ぎる。
感性だけで突っ走った学生映画みたいなノリ。
やっぱりファンタジーなんだろう。
ハートはあるけど傷を負ったハートじゃない。
まさしくこの映画の空気がそれ。

でも良い映画だった。

レフトアローン。

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