ロリータポルノ爆弾

なんやら知らんがロリータポルノ漫画が非合法化しそうな情勢とな。
違法になる前にいっぱい描いていっぱい売っていっぱい儲けよ、という事に相違あるまいて。


秋葉原への注目度の上昇が、こういったアンダーグラウンドな嗜好にまで
光を当ててしまったのだろうか。
反社会的な描写の多い嗜好品分野ゆえ、その存在意義を大衆の良識が理解し難いのも確か。
そもそも大衆の目に触れぬように存在し、理解を得る必要も無かった。


ピカレスクポルノが現実社会の犯罪現象に及ぼす影響の考察は昔から
漫画メディア排斥の根拠となっているが、この不信感を完全に払拭する事が
出来ぬほどに犯罪的な描写が漫画の中には溢れているのも現実。
創作の自由、表現の自由という理想を掲げてなお、その創作内容には
理想を裏付ける説得力がない。
その説得力のなさにつけ込まれるのがこの国のポルノ産業の脆さであり、
表現にはいまだ正々堂々と貴賤がつけられている中でそれら創作に
嫌悪感を抱く勢力はなんの疑いもなく真正面から絶滅戦争を仕掛けてくる。
彼等にとって『実行されていない犯罪』とは現実において発生が確定している『犯罪』であり、それは不健全メディアの統制によって予防されねばならぬものである。
このSF的テーマに大衆がなんの疑問も感じなくなった時、この国は
犯罪分子や犯罪思想を駆逐した真に健全な無菌社会を手に入れるのかしらね。
それが理想郷であるか否かは、そんな世界に暮らしたことのないオイラには解らない。


感情的な排斥運動に耐え得ないポルノジャンルが生き残る方策はただ一つ。


社会と関わらない事である。
社会と関わらないモノが活況を呈する事も無いだろうけど。