火の七日間


東京現代美術館。
特撮博物館』見物。
デジタルではなくケミカルで特殊映像を造り出していた時代・昭和の技の粋を
平成のゆとり世代に見せびらかす企画展。
昭和の銀幕に映し出され、ところ狭しとセットを蹂躙した空想科学兵器の数々と
我が身を顧みず地球人類のために戦った超人たちが陳列された前段展示から巡る。
音声解説を聴きながら展示品を眼にする。
『赤い通り魔』。


映像作品上映を挟み、


特殊美術の造形物が静かに眠る墓場、特殊美術係倉庫。撮影用具展示コーナー。
サイボットゴジラの骨格はあったがサイボット沢口靖子はなかった。
スーパーX2はあったがスーパーXはなかった。
実物大ガンヘッドはどこにあんだ、と小一時間倉庫内を探し回る。
トーキョー3やミネルバ基地も見当たらんかった。現存していないんだろう。
もったいないことよ。


ノンデジタルによる特撮技術の技と研究の展示。メイキング解説コーナー。
特撮は発明である。
特撮作品は発明の集積である。
数多くの発明を産み出した日本特撮の真髄を展示。



本日の目的地
映像作品映写コーナー。
今企画展の副館長・樋口真嗣監督による短編特撮映画
巨神兵 東京に現わる』上映。
凄まじい内容だった。
威容とはまさしくこれ。
圧倒とはまさしくこれ。
恐怖とはまさしくこれ。
破壊と蹂躙の9分03秒。


綾波レイがぶつぶつ念仏をひとしきり唱えたかと思うや、
巨神兵がぎゅろーんずしーんわんわんがしゃこぎゅろろろろずびしゅー!!
どぐわしゃーどばどばじょるーん!ずどろろろろ きゅぼん!きゅぼん!!
ずびしゅーずびしゅーどぎゃぎゃぎゃぎゃーん!!!
それはまさしく世界が終わってしまいかねない怒濤の大破壊大蹂躙。
素晴らしい。本当に素晴らしい。
上映後に見るメイキングコーナーでさらにその素晴らしさを実感する。
樋口監督は『特撮』の力と技でこの素晴らしい巨編を観せてくれた。
もう一回観たい。
何回でも観たい。



博物館最後の展示物は大ジオラマセット。この展示は撮影OK。

副館長・樋口真嗣監督がお出迎え。

監督の指差す先に広がる破滅が約束された洗礼の街。
 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 


オタク部屋。

 
夢のウォーマシーン・ガンヘッド。いまでもオタクが夢想するロボット戦車。
卓上ライトの後ろには夢のファントムアーミー・メガフォースのポスター。
正義は勝つのさ!21世紀も!!


博物館から吐き出された後に待ち受けるは巨神兵お土産物コーナー。
巨神兵フィグマやらカタログやらが思いのほか豊富なストックでお待ちかねしているのが嬉しい。
巨神兵フィグマを追加買いし、巨神兵ガチャガチャをひねり回す。
カタログは博物館図録と『巨神兵東京に現わる』パンフレットの2部セットでこれまた充実の内容。


その他に配布物お土産物として樋口真嗣監督のイラストと文による解説チラシなどもある。


DON先生、ZEKEと巡ったタイムスリップグリコ展。
あいにくの小雨模様ではあったけど、場内混雑することもなく実に楽しく観覧できた。
是非また空いた時分にでも見物に来たいものよ。