川崎クーロンズゲート

昼。
ZEKEに誘われて川崎散歩。



川崎電脳九龍城。

ウェアハウス川崎。
外観からして不穏な、18才未満入場不可の総合アミューズメントビル。
入場ゲートを潜ると、そこはなんと九龍城塞。
店内撮影禁止なのは残念だけど、とにかく圧巻の内装。
九龍城塞マンションのはらわた、薄暗く濃密な生活空間が緻密に模され、
なにより音響で再現される生活音が素晴らしく生々しい。
かつて『クーロンズゲート』のサントラ解説では『排泄される音』と表現された、
九龍城内臨場の生活音の演出だ。
セット内にはオリエント工業のセックスドールまで配して再現された売春窟まである。
胡散臭い配島邦明サウンドが脳内に蘇えるいかがわしい胡同。
まさしく魔窟だ。



レトロゲームを数点設置したエスカレーターエントランス前に広がる多階層構造のセットにも驚愕。
言葉を失う光景、である。
もはやこの世に存在しない九龍城がそこにあるのだ。
レトロ系ゲームのラインナップがやや脆弱なのは非常に惜しいところだけど、
とにかくこの病的なまでに造り込まれた内装はただただ圧巻。


そしてもっとも驚いたのは、トイレの内装。
称賛に値するウェザリング。拘りの強度はトイレで判る。
素晴らしい。とにかく素晴らしい、九龍の汚濁ぶりを再現。


セットを離れた電脳中心フロアは広大で、90年代対戦格闘ゲームを中心にした構成。
休憩スペースも趣向をこらした快適さを提供。


この荒廃と混沌、一見の価値あり。