「ケツネをお蕎麦で。・・・コロッケも欲しいな」

月見がなけりゃ、ただの名無しの銀二だ


大掃除。誰か代わりにやってくれ。

押井守監督の「立喰師列伝」購入。
忙しいのでとりあえず「国会前正面前の女狐」だけ読んだ。
壮絶なる美貌でもって蕎麦12杯を平らげゼニは払わずの女立喰師、
「ケツネコロッケのお銀」の喰と官能の交錯するエピソード。
お銀の写真モデルは押井監督のお気に入り、兵藤まこ様。
まこ様が本当にお美しい。

所謂無銭飲食を働く風来坊女であるが、立喰師の「粋人」としての「技」に、
蕎麦屋の亭主はこの背中を黙って見送るしか出来ない。
ましてやお銀は絶世の美女。亭主曰く、
「あのアマ。憎い振舞いだ」。


オイラが蕎麦屋なら毎日お越し願いたい。



この「立喰師列伝」、押井監督の筆も絶頂だが、装丁もなかなか粋。
立喰師は総勢8名登場(回転焼きの甘太郎やクレープのマミは出てこないみたい。
テレビ版「うる星やつら」には立喰師総進撃みたいな回がある。)するが、
各個人に写真モデルが起用されている。
月見の銀二は天本英世さんではなかったが、今回のモデルの方も雰囲気は抜群。
「哭きの犬丸」はプロダクションIG社長。
「冷やしタヌキの政」はジブリ鈴木敏夫。ちなみにこの政は「犬狼伝説」では
首都警特機隊員により蕎麦の丼で殴殺されている。曰く「公安部への見せしめ」
として。
ケルベロスの闘争史の影に立喰師あり。
紅い眼鏡」ではこの「軽犯罪者撲殺事件」が、「対凶悪犯罪特殊武装機動
特捜班」所謂「ケルベロス」の組織解体の原因となった。
「牛丼の牛五郎」は天才特撮監督樋口真嗣
ハンバーガーの哲」は天才コンポーザー川井憲次
この二人はなんでかしらんが鼻輪をしている。ノリノリだ。
「フランクフルトの辰」は天才画家寺田克也先生。
「中辛のサブ」、これが一番可笑しかった。メカデザイナー河森正治
めっちゃ真顔。


なんとか時間みて読んでしまいたい。