自室SF映画大会

だらだら。
延々「2010年」「アンドロメダストレイン」「ブレードランナー」をローテーション。
大好きなSF映画3本。何回繰り返して観ても飽きん。


ピーター・ハイアムズの傑作「2010年」は前作「2001年」よりも好き。前作より異常に評価が
低いような気がするがどういう事か。
ロイ・シャイダーの芝居も素晴らしい。傑作シーンは無重力状態でロシア女にペンシルを使い
レオーノフ号とディスカバリー号の連結脱出を説明するトコロ。なにげなくも雰囲気のある描写
だが、実際はガラスを使った単純なトリック。いまならなんでもCGで片付けるところだが、
この簡単な特撮が、実に味わい深い。
ちなみにオイラが持ってるTV吹き替え版では、ロイ・シャイダー家弓家正があてている。
これがまた渋い。



ラストは壮絶なスペクタクル。木星が太陽化するなか、人類は触れ得ざるものからのメッセージを
ディスカバリー号から受ける。米ソ首脳はたった数行のメッセージを読んで戦争を止めた。



アンドロメダストレイン」はマイケル・クライトンの原作共々好きな生物汚染危機映画。
非常に描写がリアルなのと、機密文書からの引用という演出が多用され、フィクションなのか
ノンフィクションなのか、その境界がまったく不明瞭になる緊張感溢れる作品。
本作に登場のアンドロメダ菌株はおそらくこの手の映画業界では最悪の部類に入る殺傷破壊力。
機密シールを破壊し、熱核爆発すら増殖のエネルギー源とする脅威の結晶体微生物。
宇宙空間を漂泊するには非常に都合の良い造りの生物。でもちょっとデリケートな一面も。
地球向きではない性質も持っていたのがこの菌の地球での絶滅原因。



画面造りの演出もとてもスタイリッシュで凝っていて、いま観ても古臭さがあまり感じられない。
オイラが産まれる3年も前の映画だ。
有り難い事に先に発売されたDVD版には日本語吹き替え版も収録されている。これ重要。




ブレードランナー」は言わずと知れたSFハードボイルドの傑作にして、ハリソン・フォード
リドリー・スコット、確執の因縁。観た事ない方は今すぐビデオ屋に。
DVDはまた絶版状態にあるので入手は微妙に難しいかも。
またビデオ屋に行ったならば、「最終版」だの「特別版」だのといろいろあるかと思うが、
オイラはこのどちらもあまり薦めない。観るなら黒いパッケージの、ただの「ブレードランナー」だ。
これを置いているビデオ屋はもうそんなに無いかもしらんが。
冒頭のテロップ、その真ん中に黒帯びを入れて字幕を流すこの黒パッケージ版が大好きだ。
どうしても見つからなければ「特別版」を。「最終版」はディレクターズカット版で、作中の
デッカードのナレーションまでカットされている。これはオイラ的には頂けない。



ブレードランナー 最終版 [DVD]

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アンドロメダ… [DVD]

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