「メカフィリア:押井守・映像機械論」
仕事帰り、自転車漕いで横浜までぶらり。
漫画専門店で押井監督の「メカフィリア」、水城まさひと先生の「エン女医あきら先生:7巻」購入。
「メカフィリア」、アニメ絡みのメカモノ書籍というのは、大概が読んでてまったく面白いモノでも
ないんだけど、これは面白かった。やはりそれは制作の裏側の本音が炸裂した、執念深い押井監督の味が
なせるものだろう。まだ全編読み切ってないが、パラパラ拾い読みしてても顕著なのが、
執拗なまでの「メカデザイナー:出渕裕」叩き。これがもうあまりにも延々と続いていて傑作である。
映画監督とデザイナーの壮絶な暗闘、罵詈雑言、鉄拳と羊羹が乱れ飛ぶ制作者たちの戦場。
とにかく批判精神が溢れすぎて床上浸水したような本。業界のすべてをけちょんけちょんに切り刻む
監督の怨嗟の咆哮、ハラハラしながらも実に面白く読めてしまう。
でもどんなに腹をたてボロボロに貶し悪態をついていても、心底悪意を持っての罵倒でもなさそう。
いかなる時も、ただただ本音を口に出す演出家、なのである。出渕先生もその辺は理解されているご様子。
我侭な監督と付き合えば、ぐっちゃんぐっちゃんにも言われるし喧嘩もするもの。
のちに出渕先生と対談し、「歴史的和解」を果たしたという押井監督。喧嘩はすれど、関係を
決定的に壊してしまうのはやはり本意ではないみたい。そういえば以前、榊原良子様とも「南雲しのぶ」
の喋り方の解釈で齟齬をきたし、もめた時期もあったらしいが、こちらも和解している。
悪意無き激情を爆発させる押井守監督が縦横無尽に悪態の限りを尽くす本書、信者は買い。
「エン女医あきら先生」、実は6巻が最終巻だとすっかり勝手に思い込んでいた。
あきら先生は可愛くてエロい30才。
あきら先生で思い出したが、郄木三四郎身内披露宴で、三四郎さん、あの前田日明とご対面
を果たしていたらしい。高木三四郎と前田日明。この二人の組み合わせに何故か凄く感動した。
本屋を出て、ゲーセンに。閉店までクイズゲーム。うちのエマはやっと初級魔術師2級に。
- 作者: 押井守,竹内敦志
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2004/09/10
- メディア: 大型本
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