ゴッゴル学園48時間

第三話:「砂智湖・スチェッキン

旧校舎・音楽室。
現在、この音楽室は教室としては使用されていなかった。
ピアノこそ置いてはいるが、実質、今は生徒会役員室として機能している。


生徒会長、砂智湖・スチェッキン。美しい漆黒の長い髪が印象的な、大人びた少女だ。
誰もいない部屋に独り、砂智湖は椅子に腰掛ける事もなく、立ったまま鍵盤を弾いている。


砂智湖に気付かれぬ様、そっと部屋を覗き見る史子。史子は生徒会長である砂智湖を知っていた。
厳格な家庭で育ち、寄宿寮に入ってからも生真面目で、どちらかといえば硬質な厳しさを持った
少女というイメージ。


史子は彼女の一挙動一挙動を観察する。ピアノの弾くその姿は実に画になっていた。
指先の動き、物憂げで悩ましい視線、制服越しに隆起する美しい肉体の曲線。
小さな息使いから足元の微かな変化に至るまで独特の雰囲気を醸し出す、うっとりするような美少女だった。


「ん・・・・」


ふと、いままでピアノの旋律で満たされていた教室に、微かな吐息が洩れた。


史子は僅かな砂智湖の表情の変化に注視した。砂智湖の顔が、いつのまにか紅潮している。
呼吸も速くなっているみたいだ。
急に熱気を帯び始めた砂智湖に、史子は自らの心拍数が上がるのを感じた。


鍵盤から指が離れる。静寂。


砂智湖は制服に手をかける。するりと上着を脱ぎ去った。
純白のブラウスに包まれた上半身。美しいシルエットを描く大きな胸が生地を張り上げている。
丸みの頂点には、さらに生地を張り上げる突起が見えた。
砂智湖は下着を着けていなかった。
薄い生地の下から迫り上げる乳頭の淡いピンクが微かに透けていた。


「・・・・・・・!」


突然の砂智湖の異変に史子は息を呑んだ。



彼女の動きから視線が外せない。胸が高鳴る。息を殺すのが次第に難しくなってきている。
史子の下半身は、なかば痺れたような感覚に襲われていた。
これから眼にする光景への期待が、史子の第二の脳髄を限界までに刺激している。
史子がいる廊下と、砂智湖のいる教室の境界に穿たれた僅かな隙間から注がれる熱い眼差し。


窃視。突如史子という観客を得て出現した官能の「劇場」。
そして「舞台」の上で、ヒロイン《砂智湖》は観客《史子》の期待を裏切らなかった。



観客の存在など気もつかず、砂智湖はネクタイを襟元を残し、第二からの胸元のボタンを外していった。
ブラウスを左右に開く。ふるりと揺れて、自らの弾力のままに露出する砂智湖の双丘。
先端はすでに勃起し、ピンクの乳頭は色を鮮やかに増していた。
上気した胸は、うっすらと表面に汗を滲ませる。

熱を持った砂智湖の敏感な肉の先端に、教室の冷たい外気が触れる。
温度差の愛撫。空気の流れが砂智湖の性感が密集した乳頭を掠め、擽る。
硬質の表情を、官能の困惑に変える砂智湖。思考はすべて胸の先端に集中されたのか、
痺れ、白濁し、麻痺してしまったかのようだった。
指先で触れるまでもなく、その先端は限界までに屹立していた。
より愛撫の風をその身に受けようとするかのごとく。



教室の扉の隙間から覗いていた史子は、前かがみの中腰状態で片手をそっと扉につき、
もう片方の手をスカートの中に入れていた。
突き上げられた大きな史子のお尻。それを包みこんだショーツの中心を、史子の指が這っていた。
すぐにでもショーツの中に手をさし入れ、直接自らの性器に指を埋め弄りたかったが、
すぐにも絶頂に達してしまいそうで、戦慄く肉壁の一歩手前で踏みとどまっていた。
ショーツの表面を指が擦過するたび、夥しい愛液が溢れ出て絡みつく。
ストッキングはすでに太腿まで下ろされている。
露になった史子の太腿を、光る雫が幾筋も流れ落ちていく。
指が生地越しのクリトリスを引っ掛ける。一瞬にして絶頂を迎えてしまいそうになる。
朦朧となる意識をさらに視覚に振り分ける。視線は砂智湖の露な胸から下半身へと移った。




砂智湖は教室の中で、ショーツをゆっくり下ろしていた。
太腿まで下ろしたところで、砂智湖は手を止めた。そして指先をショーツからスカートの一端へかえる。


規律と格式の象徴たる制服のスカートがたくし上げられる。
太腿が見え、下ろされたショーツが姿を現し、そして砂智湖の最も秘められた部分が露出する。
白く、肉感的なヒップライン。そして熱を帯び、艶かしい愛液に潤んだスリット。
砂智湖はその年齢とは裏腹に、性器の周辺に発毛の痕跡を持たなかった。
スカートが下半身を完全に解放し、スリットにも冷気が挿し入れられる。
股間ショーツの間、スリットからヒップの肉壁へと風が走り抜ける。
性器の淫靡なラインを、僅かな空気の動きが犯す。砂智湖の下半身が震えた。


ショーツ目掛けて無数の愛液が零れ落ちる。性器から溢れる蜜は太腿の双璧を淫らに光らせる。


砂智湖は手を触れる事もなく、オナニーに耽っていた。



熱に浮かされたような表情の砂智湖が吐息と共に、喘ぐように声を漏らす。

「愛しい方・・・。史子さま・・・・」




史子の耳に砂智湖から洩れた自分の名前が入り込み、脳を直撃する。
加熱した史子の顔はさらに真っ赤になり、心臓の鼓動は破裂寸前までに高鳴った。
ショーツに荒荒しく手を入れる。美しい金髪のアンダーへアーを掻き分け、一気に史子は自らの性器
に指を挿入した。深く挿し入れられた指を秘裂の肉壁が急激に絞め付ける。
淫靡な音が廊下に響く。一回きりの動作で溢れ出た音は衝撃となって史子の耳を襲う。
視覚と聴覚、そして挿し入れられた指が史子の官能器官を獰猛に掻き乱す。


一瞬にして史子を絶頂の衝撃波が襲った。


汗が噴出し、足がガタガタに震えた。息を吸うのが苦しい。呼吸が止まるかと思えるほどの気道の
閉塞感に史子は驚愕した。声が洩れるのを必死に堪える。
アンダーヘアーに愛液が絡みつき、そして深く挿入された指の隙間から、放尿かの如き勢いで
歓喜の潮流が噴出した。
史子は咄嗟に太腿を閉じ、溢れる潮流の勢いを殺して、床に落ちる音を隠匿しようとした。
眼には涙が溢れた。苦しい。オナニーで迎えた絶頂がこんなに苦しかった事があっただろうか?
史子は失神寸前だった。



教室の中から一際高い吐息が漏れた。
砂智湖の無毛のスリットからも大量の愛液が潮流となって噴き出していた。
彼女もまた絶頂を迎えていた。
史子の存在に気が付いていない砂智湖は、溢れた淫靡な雫の激流を、そのまま教室の床に叩きつける。
パシャパシャと軽やかな水音が響いた。




第3話完。つづく。

これ、面白い?