ルート666

だらりと「マシニスト」観たった。
「ソウ」が精密にピースを組み込んでいきパズルの完成を見せる映画だとすれば、この映画は
ハナからピースなんかありもしないのに、パズルだと思い込んで途方に暮れる映画。
あまりとんちが利いてるとは言い難い作品。
感心なショッキングシーンが2,3点と、あとはやはりクリスチャン・ベイルの超絶減量が見ドコロか。
自動車学校や免許センターで見せれば丁度良い映画かもしらん。


クリスチャン・ベイルが演じるトコロの不眠症マシニストが、マシニスト個人と社会との
認識のアンバランスさ、、理性の欠損をじんわり見せる。
不眠症男は極端な被害妄想と現実との乖離、その実は現実逃避のドロ沼を見せつけたが、
実際のところ、被害妄想を肥大させ、自分の世界とそのLAWに凝り固まった人間が
現実との境界を見失い、周辺とコミュニケーションの齟齬を来たす事はまま有る事。
感情が暴走し、廻りが何も見えなくなる人間は何人も見てきた。
大概、偏執的で自己中心的なLAWを抱えて放さないオタクの類の方たちだった。


オイラもその辺気をつけて、周りに妙な誤解を与えないようにしたいものだと常々思う。
人間って難しいものよ。


マシニスト [DVD]

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