実相寺版「姑獲鳥の夏」

エロラクガキ漫画を描きながらチラ観。
色々言われてるけど、こんなモンかも知らん。誰が造っても文句が出るであろう京極作品。
全体的にテレビの二時間ドラマみたいな印象。演出に前衛芝居風味を多様すると安く見える。
帝都物語」くらいの質感を想像してたけど、微妙に軽い。


キャストに関しては肯否どちらでも無し。
否定的意見を多く聞く阿部ちゃんの榎木津に大した違和感を感じず。
どちらかといえば原田知世久遠寺涼子に違和感。かといって他に適任の女優も思い付かず。
それよりも京極先生の「水木しげる」に驚愕したわい。


「雨」の情景が無いのはオイラ的に作品のイメージに合致せず。
オイラにとって「姑獲鳥の夏」は、じめじめした湿潤たる暗い曇天・雨天の世界。



久遠寺医院焼失シーン、京極先生と実相寺監督のオーディオコメンタリにて
やはり「怪奇大作戦」の実相寺作品「呪いの壷」での寺院焼失シーンが語られた。
京極先生は子供心に「30分の番組で寺いっこ燃やすなんてスゲ―!!!!」と思ったそうな。



夕方。
ヤングキングアワーズ2月号購入。目当ては大石まさる先生の新連載。
どっからどうみても鶴田謙二先生の「スピリットオブワンダー」の文法で描かれているSF作品。
全編、トーンをほとんど使わず、線のみで画面を演出する漫画芸を見せつける。これよ。
「線」の描画で「味わい」を魅せる事が出来てこそ「漫画」。




ジオブリーダーズ」、なんや知らんが洋上戦。CIWSが作動中。
オイラ、一回だけ目の前でCIWSが作動するのを見た事がある。
仮想敵機のヘリ編隊が護衛艦の側面に平行して飛来し、それを未装填のロボットバルカンが
捕捉して射撃を開始する一連の作動。発砲せずともなかなかにゴイスな迫力だった。
部屋のどこかにHi8で撮ったビデオテープもあるはず。