ビューティフルドリーマー - 『メイド喫茶サンダードーム３６房』日記

ＢＳ押井守祭本日午前５時終了。
『ビューティフルドリーマー』、今回唯一の実写作品『アヴァロン』
『イノセンス』をラインナップ。

生放送ゆえ原作サイドとの確執問題にも度々危険球が飛び
その都度無理矢理軌道修正がなされる。
今番組、解説者に演出・西村純二氏が参加。
インサイダーによる作品の演出意図が明確に語られる。

ＤＶＤコメンタリで語られている以外の話では以下のような内容。
オーディオコメンタリで解説がはしょられたバクの（Ｃ）マーク
については『作品を打ち切る版権者・スポンサー＝世界をリセットする者』であるという。

作品冒頭俯瞰の友引高校のショットにおいて聞こえる霧笛は、
亀の甲羅上の友引町を航空母艦に見立てた演出。

本作制作時、小学館原作サイドにシナリオを開示しなかった話。
元々演出メモしか存在せず、いかなる経緯があったかは不明だが、押井監督は本作を
アイドル商品的ファンサービスの見せ物ではなく『映画』としての完成を
目論見、その内容にブレーキをかけるであろう原作サイドに対して
何を創るのかを了解させないという確信犯的詐術を仕掛けた。
原作サイドは初号試写においてその全容を初めて知ったという。

『アヴァロン』監督解説。
映画は国境を越えられず、世界に通用する作品とは国籍による
誤解に耐えられる強度を持つものだという。

ＢＳアニメ夜話深部。
岡田斗司夫による『押井ブートキャンプ』発言。
押井作品は視聴者に過酷な思考運動を課し、それについてこられない
客は淘汰されるとな。

基本的には単純な好き嫌いの問題だと思う。