S・O・F  この命、日給5000円也

先日、自衛隊を退官したのちに傭兵をしてたという方に会った。
世話になっている知り合いの身内の方で、たまたま居合せて
へらへらとお話ししてたけど、元自衛官というのは知っていたが
流れで退官後の数年の空白といった、そんな話になった。
どこまで本当の事なのか確かめようもないけど、いろいろ参考になった。
なんの参考かは知らんけど。


自衛隊退官後、その人は「ソルジャー・オブ・フォーチュン」を通じて
傭兵の口を斡旋してもらった。表現に問題があるかもしれないが、
その人は「戦争がしたかった」らしい。
イリジウム電話とともに与えられた仕事は、ある特殊な農作物畑の護衛。
赴いたその国では、国策で農民が作ることを指示されている作物だけでは
到底生活していく事ができず、末端価格が莫大なものとなる特殊農作物の
栽培を行うのだという。任務は国家警察などを牽制することが主なもので
あったようだ。
後に現場がまずい状況になり、イリジウム電話によりピックアップを要請、
無事撤収してきたという。

この任務、日給5000円。いま、傭兵のほとんどが「戦争ボランティア」
だという。

これはこの方の傭兵履歴のほんの一部分、穏やかな部類なのかもしれないし、
話せない話はもっと多いのかもしれない。


多くの傭兵にとって、戦争が金にならない時代。
「ワイルドギース」達にとって、いま戦争とは一体なんなのだろう。

戦争を憎む者、戦争を愛する者、戦争でしか生きられない者。






「戦争はいつだってこの世にある。
人間が現れる前から戦争は人間を待っていた。
最高の生業が、最高の遣り手を待っていたわけだ。」

こんな文句を「ブラックホークダウン」で読んだ。


こんな世界に付ける題目はまさに「地獄の黙示録」である。