ガンカタ、それは史上最強の近接戦闘銃術

ガンカタ


久々に「リベリオン」をだらだらと観る。
よく考えれば、「ガン=カタ日記」などと称していながら、
ガンカタについてなんにも書いていない。



ガン=カタ、それは最高の射撃術。それは最高の回避術。それは最高の剣術。
「居合」の如く、一呼吸で身の回りを取り囲んだ全ての敵を殲滅する殺人銃術。
ガンカタは相手の戦闘スタイルを問わない。
ガンカタにルールは無い。
ガンカタの実践は実戦においてのみ意味を持つ。
ガンカタによる戦闘に臨んでは、「心」は無用。銃を持って立ち塞がる者あれば、
それが神仏であっても情け無用、容赦不要でこれを撃て。


拳銃を自らの拳とし、その長いリーチの打撃を容赦なく敵に叩き込み、
さらには敵の放つ銃弾の到達するであろう未来位置を統計学的に知覚、
叩き込まれる前にそれをかわす。

すべてを一瞬の呼吸で行う反射的な戦闘銃術。これを極めた者、それが
『グラマトン・クラリック』である。

状況に応じ流れるような「型」を多様に組み合わせ、その型・体躯の状態により
射撃された銃弾がどのように敵に到達し、また敵の銃弾が何処に到達するかを
「考える」よりも速く、「感じる」ように瞬時に判断する。
常に自らの銃口が何処を向き、射線が何を捉えているか、身体が「型」として
それを無意識に判断・理解する。演舞で指し示される指先は射線を意識し、
矯正していく事でブラインドでの射撃の適正照準を身体に施していく。


銃火器が体躯の伸びる範囲であれば、咄嗟にそれを払い射線を逸らし、
転じて相手に容赦なき打撃を加える。
シーン毎に「型」を変化させ、状況の経過によってはその「型」は壮絶なる
殺人舞踏と化す。

一瞬の呼吸の乱れも命取りになるガンカタ。それを制御するには不屈の精神力
と乱れぬ意思が必要である。焦り、緊張、怒り、あらゆる感情が「型」を乱す。
意思の介在しない「水」の流れの如き「型」。あらゆる状況に、自然体として
その流れを刻一刻変化させる「型」。基本となる型はあっても、それを
あらゆる状況において変化させていく「水」の如き流れを作り出す事が
出来なければならない。
弾丸は思考するよりも速く標的に到達する。考える事はない。身体で感じるのだ。


乱れぬ心。たとえ封じられた感情を解放され、それに酔っていようとも、
『グラマトンクラリック』は一瞬にしてそれを自ら再び封印し、ガンカタ
駆使する「無心」となる。





ガンカタ」って凄え。